人類観測史上初、恒星間天体との遭遇



 僕も、自分が生きている間に、あるいは地球人類が存在している間に、恒星間天体(太陽系外天体)に遭遇するとは、思っていなかった。
 その悠久の距離から加速してくるので、太陽系内ではあり得ない超高速で飛び込んできた。そして飛び去った。
 人類の観測史上初。名づけて、オウムアムア…Oumuamua (1I/2017 U1)。

 発見当初は、想定外…僕らは太陽系内で観測し得たデータだけで系内の天体物理の仮説を立てゝきたので当然ではあるが…の現象だらけで、ついには異星文明による探査機説まで飛び出した。
 発見した天文学者が惑星防衛…170年後の地球防衛軍か!?(笑)…の担当者であることや、地球を遠巻きにかすめて超高速で通過していったことから、さてはガミラスの偵察機か!?と、僕などは想像をたくましくしてしまうほど(笑)。

 でも、最新の研究では、当初の想像図のような葉巻型ではなく、円盤のようなパンケーキ型でも、10倍もの変光の説明はつくとされている。
 そして、太陽光の反射率0.64を導きだし、当初の予想より小さい、窒素の氷であろうと結論。
 つまり、太陽系でいうと、カイパーベルト天体によくある、窒素の氷を地表にもつ冥王星のような惑星が、他のどこかの恒星系にもあり、天体衝突によって飛散した破片が恒星間に弾き飛ばされて、億年単位の時間をかけて、太陽系の重力につかまり、遙々とやってきたという説。
 窒素なら、太陽に接近して表面が気化してもすぐに冷却されて、彗星のガスのようには観測されない。計算に合わない軌道について、実は、重力に反するロケット効果は生じていたわけ。



 ガミラスの偵察機ではなかろうけれど(笑)、でも、恒星間にこんな天体…破片?…が存在するのは、新たな発見。

 そしてなんと、わずか2年後に、二例目の恒星間天体(太陽系外天体)が飛び込んできたから、アナライザーも、びっくらこいた(笑)。
 名づけて、ボリソフ彗星…(2I/Borisov)。
 こちらは、太陽系の彗星とほとんど変わらない成分で、太陽に接近すると彗星と同じガスを発生した。

 つまり、太陽系を形成する成分が、少なくとも銀河系内には普遍的にあるという証左になる。
 しかしすると、これまで、太陽系内で完結していた太陽系生成の理論に、大きく変更が加えられることを意味する。
 こと生命を生む水や有機物の起源を、太陽系外縁部から飛来する彗星などに求めていたところに、恒星間(系外)からやってきた可能性も加えられるということ。
 これは、太陽系史を大きく書き換えることになる。

 そして、発想の転換ついでに、なんと、大胆にも、待ち伏せ計画をNASAが承認し、探査機の打ち上げが決定した。
 これまでは発見された天体に向けて探査機を送っていたが、反対に、予め待機しておき、縦しんば、系外から「訪問者」が飛び込んできたら、直ちに探査に向かうというもの。
 ついに、太陽系外天体を目の当たりにする日も、近いかもしれない。
 …といゝたいけれど、わからへんで。たまたま、めっちゃたまたま、二つ続けてきたけれど、次は数万年いやもっと待たされるとか、可能性は高いで。